「漆喰塗り壁のシミ、直せますよ。」油汚れ編

2016.07.01

前回、『安心してください、漆喰塗り壁のシミ、直せますよ。』
でご紹介した内容の続編になります。

今回のターゲットは、OB様の自宅で付いてしまったリアルな油汚れ。
業者さんの手を借りずに、どこまできれいに出来るのか。

実践してみようと思います

 

CASE1

弊社ニュースレターの取材で、
昨年7月にお引渡ししたT様のお宅へ取材をしに行った時のことです。
T様には大事にキッチン周りを使っていただいていたのですが、うっかりドレッシングを漆喰部分につけてしまい、シミができてしまったというお話を聞き、すぐに油シミの落とし方を調べてみました。

左官屋さんに話を聞くと、重曹で大体のシミは落ちるのではないかとのこと。
実験として事務所の壁にわざと油シミを作って試してみたところ、重曹だけでは真っ白とまできれいにはなりませんでした

今回は、重曹と以前御紹介した漂白剤を使ったシミ抜きの合わせ技で油シミをやっつけようと思います。

 

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工程1:何をするにもまず養生(飛び散り防止)

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今回は重曹と漂白剤を使うので、飛び散らないようにビニールで養生します。
重曹も漂白剤も、床や幅木の木部などに付着したまま放置すると脱色してしまいます。

 

工程2:重曹を水で溶いて、シミ部分に塗りつける

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重曹はホームセンターなどで売っている家庭用の物でOKです。
サラサラになるまでは溶いてしまわず、少し水を少なめに重曹ペーストを作ります。

 

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きれいなブラシに多めに重曹を付けて

 

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油汚れ部分に塗りつけます。
このとき、軽くこすって表面に浮いた汚れを落とします。

 

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ペースト状の重曹を塗りつけたまま、30分ほど待ちます。

 

工程3:重曹をブラシで、こそぎ落とす

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壁に塗りつけておいた重曹をきれいに洗ったブラシでこそぎ落とします。
このとき、ブラシの柄などで壁に傷をつけてしまったりしないように注意します。

 

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どうでしょうか?
真っ白とはいかないまでも、だいぶ油シミが薄くなってきたのが分かると思います。
ですが、まだまだこんなものでは終わりません。さっそく次の工程に進みます。

 

工程4:漂白剤を霧吹きで吹き付ける

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漂白剤は酸素系のどこにでも売っている物で大丈夫です。
今回は、約8倍くらい薄めたものを使います。

 

工程5:水を吹き付けて中和する

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様子を見ながら30分ほどおいたら、霧吹きで水を吹きかけ漂白剤を中和させます。
(漂白剤を吹きかけたままだと、漆喰部分が変色する恐れがあります。)

 

工程6:そのまま自然乾燥させる

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ドライヤーなどで無理やり乾燥させると、色が残ってしまう事があります。

 

完成

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今回は2種類の方法を組み合わせてシミ抜き作業を行いました。
出来上がりはこんな感じで元通りのきれいな白さになっていると思います。

 

まとめ

この方法は、重曹と漂白剤を組み合わせて使った、いわば二重のシミ抜きです。
本来は重曹での染み抜きを行った後、落ち切らなかったシミを様子を見ながら、
漂白剤で漂白するのがいいと思います。

いずれのやり方も、大きな面積にいきなり薬品を塗るのは止めましょう。
目立たない部分で様子を見ながら施工して下さい。油断は禁物です。

※注意事項※

・必ず事前に小さな範囲でテストをし、色落ちや黄ばみ残りがないか確認を行って下さい
・漂白剤は有害なガスを発しますので必ず換気を行って下さい
・他の薬品とは絶対に混ぜないで下さい
・漂白剤が木部や木床、その他の物に飛び散ると変色します、必ず養生を行って下さい
・何事もやり過ぎは禁物です、薬品のかけ過ぎや濃度状況などを見ながらご自分の判断、責任において実行して下さい

 

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