畳一筋25年!畳職人にインタビュー

2016.10.07

 

日本の家といえば畳。
部屋面積を表す単位にも『〜畳』と用いられているほど伝統的な床材ですよね。
弊社でも半数以上のお客様に採用していただいているほど人気な材料でもあります。

実は僕も畳好きの1人。
畳の専門店も数多く存在していますが、あまり詳しく知る機会ってないんです。

そこで今回は畳に焦点を当て、掘り下げてみようと思います。

もちろん私1人で調査するには力不足なので、
強力な助っ人として弊社の畳業者『冨松畳店』6代目の冨松さんにお話を伺いました。

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こちらが冨松さん。


プロフィール
・畳屋一筋25年、家系を引継ぎ6代目
高校卒業後、茨城にある畳訓練校で2年間勉強の後この世界に入ったそう。
(畳訓練校なんてものがあるんですね!!)


プロフィールを見ると冨松さんについても気になる・・・。
それではお話を伺ってみましょう!

畳屋として歩むことになったきっかけ

 

塩谷:畳一筋25年とはすごいですね!

冨松:最初は「畳屋か~・・・」という感じだったんですが(笑)
   生産とのつながりを経て考え方が変わり、今では「本当に畳っておもしろいなー」と思っています。

塩谷:生産地とのつながりについて詳しく教えてください!

冨松:畳の原料である藺草(イグサ)農家さん達です。

塩谷:原料の生産者である農家さんとも仲良くされるのですね!

冨松:自分で畳屋(代表)として始めてからは仕事に対して多方面から考えるようになって、
   色々やってみたくなったのがきっかけです。
   農家さんに出向いてイグサ刈りを一緒にやらしてもらったりもしますよ。

 

畳の原料:藺草(イグサ)

塩谷:僕も畳が大好きなんですけど、畳表(タタミオモテ:畳の表面)は農家さんが作っているんだそうですね。

冨松:農家さんによってですけど、僕の知る日本一の藺草農家さんは、
   素晴らしい畳表を作りますよ。畳ができるまでの写真をいろいろ見てみますか?

塩谷:是非お願いします!

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冨松:これが畳の原料になるイグサです。

塩谷:すごく綺麗な緑色ですね!

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冨松:これが刈り取られた後の様子です。

 

畳づくりで欠かせない工程:泥染め

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冨松:こちらが泥染をしている様子です。

塩谷:泥染めってなんですか?

冨松:泥染めは昔から行われている加工法の一つ。
   泥染めをすることで、イグサの表面に保護膜を作り丈夫な構造と葉緑素を保ち、
   独特の光沢を生み出すことだできるんです。
   畳特有の香りはい草本来の香りと染土の香りがミックスされ生まれているんですよ。

塩谷:絶対に欠かせない工程なんですね。

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冨松:泥染めが終わったら袋詰めをして半年~1年乾燥をさせます。 

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乾燥後、畳表の作成を行うそうです。

 

国産の畳は96%が熊本産。しかし年々減少している。

塩谷:畳造りは深いですね~!そういえば畳ってよく熊本産って聞きますけど。

冨松:市場の96%が熊本産です。藍舎さんの畳表も熊本産です。

塩谷:96%もですか!

冨松:そうなんですが、イグサ農家さんの数が年々減ってきているので、
   この先、畳は贅沢品になってしまうかもしれませんね。
   平成元年当時熊本県にあった農家さんは5400件だったのに対して、
   平成28年現在は520件~530件くらいにまで減ってきているんですよ。

塩谷:まさか10分の1になってしまっているとは・・・。国産畳は本当に貴重なんですね。

最後に、畳の採用をお考えの方に伝えたいことはございますか?

冨松:畳は人が使うことによってツヤが出るのでどんどん使ってほしいです。
   いい畳は後で良さが出る!とはよく言いますがその通り。
   新品の青い色をしている時期より、やけて飴色になってからの付き合いの方が長いので、
   経過も存分に楽しめますよ!

まとめ

畳のことを話す冨松さんはとても力強く、畳を愛する気持ちが伝わってきました。
軽率に畳好きなんて言ってしまった自分に反省。
それでも新たな魅力を知り、もっと興味が湧きました。

特に印象的な言葉があったので最後に紹介させていただきます。

「良い物を仕入れる=良い仕事する事。お客様が喜ぶ物を作りたい。」

こんな事の言える職人さんに畳を作ってもらっている弊社は幸せものですね。

P.S 自分が寝る用に一畳いい畳を作ってもらおうと模索中です・・・。

 

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